松 風 会 の 歩 み


 明治維新の先駆者であり、殉国至誠の人である吉田松陰先生は、安政6年、いわゆる「安政の大獄」で江戸伝馬町の獄で処刑された。

昭和34年はその殉死百年に当たるので、これを契機に松陰精神を高めようとする気運が起こった。昭和31年、松陰先生百年祭記念事業推進会が発足し、県内外有志の浄財と県・市町村の補助金1400万円で記念事業を興すことになった。

その中核事業は、1千万円をもって鴻の峯山麓の大神宮に隣接する地に松風寮を建設することで、昭和36年5月その完成を見ることが出来、山口県教育会がこれを主宰した。

 松風寮は、松陰精神にあやからせたいと願う精神教育施設であり、経営21年間に山口大学男子学生600余名を入寮させ、松陰先生の遺志を継承する有為な青年として全国各地に送り出した。その間昭和49年には財団法人松風会として、山口県教育会から独立した。

 昭和57年3月、市道改修工事のためやむなく寮を閉鎖し、昭和58年新装なった山口県教育会館に事務所を移し、吉田松陰先生を崇敬し、松陰精神の普及振興をはかり、これを現代に生かすことを目的に事業を行っている。

 平成20年12月、公益法人制度改革により「特定民法法人」となり、平成23年度中の公益財団法人としての認定申請を目指す。
 
 平成24年4月 公益財団法人登記完了、「公益財団法人松風会」となる。
 

昭和31年 吉田松陰先生殉難百年記念事業準備委員会を県教育会内に設立
昭和36年 松風寮竣工式・県教育会奨学部に所属
昭和48年 財団法人松風会寄附行為認可
昭和49年 財団法人登記事務完了
昭和56年 松風寮廃止、新事務所へ引越し
昭和57年 事務室を県教育会館に移す
昭和58年 吉田松陰先生東送之碑除幕式
昭和59年 松陰教学シリーズ発行開始
昭和60年 松門1号発行・松陰教学研究会開始
平成 3年 松陰研修塾開始 
平成 8年 「脚注吉田松陰撰集」刊行
平成13年 「報告書(研修会のまとめ、講義集)」作成
平成14年 インターネットの開設、ホームページ開設、「吉田松陰撰集」増刷
平成16年 「吉田松陰語録集」発行
平成17年 維新群像(萩有料道の駅)修理完了
        『吉田松陰語録集』増刷
平成18年 『語録を今に生かす 吉田松陰語録』刊行
平成19年 『吉田松陰日録』刊行
平成23年 東北遊日記〜松陰ゆかりの地巡検〜弘前・青森
平成24年 公益財団法人登記事務完了
平成25年 吉田松陰撰集輪読会開始
        東北遊日記〜松陰ゆかり地巡検〜水戸・会津
平成26年 第11回松陰研修塾基礎コース開始
       東北遊日記〜松陰ゆかりの地巡検〜新潟・佐渡 
平成28年 第12回松陰研修塾基礎コース開設
平成29年 癸丑日記〜松陰ゆかりの地巡検〜五條・富田林     
平成30年 第13回松陰研修塾基礎コース開設




詳しい情報は

松風会の事業
 
1 松陰先生関係資料展示室の整備充実
(1)既出版図書・新刊図書の購入、収集、整理    
    
(2)関係研究物・記事等の収集、整理、展示
(3)絵画・書・写真・拓本等の収集、整理、展示

2 松陰先生研究の奨励と助成
(1)研究者・研究団体の調査、連絡、育成、助成
(2)松陰先生ゆかりの地の実地踏査
(3)資料の頒布、斡旋
(4)松陰先生関係研究室としての利用

3 講演会・研究会等の開催
(1)松陰先生に関する講座の開設
(2)松陰先生に関する講演会、研究会の開催 、松陰選集輪読会の開催

4 機関誌・印刷物の刊行
(1)松風会会報「松門」の発行

(2)松陰先生関係印刷物の刊行

5 松陰先生関係の碑・銅像の建設・維持管理        

 
松風会役員
  令和2年度
 理  事  長  田    村    洋   幸   
 理     事    岡   本   早 智 子
 理     事    弘   長   純   忠
 理     事    有   田   数   士
 理     事    齊   藤   忠   壽
 理     事    櫻   井   健   一
 理     事    松   本   芳   之
 理     事    新 江 田   智  司
 監     事    吉   岡   周   三
 監     事    川   上   修   一
 事 務 局 長    水   津   英   三

 

蔵書